To Enjoy is the Only Thing

Maple Glider

発売日 : 2021/06/25 レーベル: Partisan Records
メインアーティスト : Maple Glider
ジャンル：オルタナティヴ＆インディー
フューチャー： Qobuzissime

提供音質

24-Bit/48 kHz ステレオ

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イントネーション、言葉、ドリーミーなサウンド、メロディーの構造...このような小さなことにこだわりを持つことで、内省的なインディー・ポップ・フォークを演奏する際に、ほかの人より目立つことができる。メイプル・グライダー(Maple Glider)こと、トーリ・ジーチは、これらすべてをマスターしている。英ブライトンを経て豪メルボルンに戻ってきたオーストラリア人の彼女は、キャット・パワー、エイドリアン・レンカー、エンジェル・オルセン、ジュリア・ジャックリン、シャロン・ヴァン・エッテンらと肩を並べることのできるほどの才能を持っている。厳格さ、宗教教育、初恋、世界の道への目覚め、孤独、距離感といった基本的な題材は、古典的で馴染み深いものかもしれないが、『To Enjoy Is the Only Thing』はじつに独特なトーンでその親密さを差し出す。ひねりの効いたユーモアやいさぎよい告白によって、彼女はある種の状況の重苦しさや、中途半端でありきたりな言葉を避けることに成功している。しかし、このレコードは何よりも、彼女の崇高な歌声のショーケースなのだ。二つの繰り返しのコードに彼女の声が弾む「Be Mean, It's Kinder Than Crying」のように、きわめて無駄が省かれたシークエンスにおける彼女の歌声は、畏敬の念を抱かせるほど圧倒的だ。「これが私にとって『To Enjoy Is The Only Thing』がどのように見えるかです」と彼女はメモに意図を書き残している。「9月中旬に飾り付けられた木々の間を歩くこと。南フランスの小川沿いを泳ぐこと。車のボンネットに霜が降ること。午後4時の暗闇。午後10時の明るさ。鈍い感覚。ポルトガルのシルバーコーストを飲み込む永久に続く灰色の霧。赤という色。この恐ろしい緑のドレス。赤ワイン。赤い血。赤い唇。赤は枢機卿のドレスの色。スイス。母の日記。検視官の報告書。顔に当たる太陽。愛の終わり...」。私たちは彼女の1stアルバム『To Enjoy Is The Only Thing』にかつてない感動を覚え、その時を超えた優美な35分間に圧倒されるだろう。 © Marc Zisman/Qobuz

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To Enjoy is the Only Thing

Maple Glider

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