Amir

Tamino

発売日 : 2018/10/12 レーベル: Communion Music
メインアーティスト : Tamino
ジャンル：オルタナティヴ＆インディー
フューチャー： Qobuzissime

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タミノ(Tamino)を、たんなるジェフ・バックリィの後継者で、初期のレディオヘッドの面影を残すだけの存在と貶めてしまうのはもったいない。若干21歳のこのベルギー人ソングライターの1stアルバムは、レディオヘッドのベーシスト、コリン・グリーンウッドがアルバムに参加しているとはいえ、それ以上のものを提供しているのだから...。ベルギー・アントワープ出身で、ジョン・レノンを敬愛するタミノは、その漆黒のたてがみの下で、つねにエジプトという出自を頭の片隅に隠してきた。彼の母親が家庭で流していたアラブ音楽は、60年代にカイロでスターとなった歌手兼俳優の祖父、ムハラム・フアッドの作品であり、彼に大きな影響を与えていたに違いない...。この折衷主義がタミーノの音楽の核心であり、ビートルズ・ポップスと同様にジェフ・バックリィのフォーク・ミュージックにも、そして彼のもう一人のアイドルであるレナード・コーエンの淡々としたメランコリーにもその多くを負っている。これらの異質な影響を融合させるために、このミステリアスな青年は声という凶器を持っている。ゆっくりと伸びることも、見事なファルセットに変身することもできる万能の歌声。その印象的なテクニックを彼はけっして悪用しない。この声こそが、『Amir』を長く感動的な小説へと変貌させるのだ。夢のような物語（「Verses」の純粋なフォーク）と、アラビックなストリング・セクションに包まれた「So It Goes」「Each Time」「Intervals」のような叙情的な物語が交互に描かれる青春の物語。何度も聴くうちに、独創的で感動的な詩情がにじみ出てくる、Qobuzissimeなアルバムだ。© Marc Zisman/Qobuz

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Amir

Tamino

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